嫉妬 悔しい ぶん殴る |検索|
只今、4月23日 0時18分。
泣きたくて堪らなくなった日曜の夜だ。
泣きたくて堪らなくなった理由は、
先程まで見ていた情熱大陸。
普段情熱大陸は全くといって良いほど見ないが、
今夜は予告にどうしようもなく惹かれて、
明日も1限から授業だというのに、視聴を決定した。
情熱大陸は、今年で二十周年らしかった。
二十周年企画で、4週にわたりハタチの人物を
クローズアップして特集が組まれているようだ。
今日はそのうち、第3週目。
人物は、ハタチの映画監督、松本花奈さん。
予告で、どうしようもなく魅力的に見えたひとだ。
彼女は既にハタチだが、1998年生まれと番組内で言っていたから、恐らく、学年はひとつ上だ。
ひとつ上だが、進んでいる距離は彼女の方がずっと長い。
1時間、面白いくらいに目を離さずにテレビの液晶を見詰めていた。
彼女が映像にかける思い、愛情、ひとつひとつに、どこか共感を覚えた。忙しないのに楽しそうな彼女の横顔に、酷く頷いた。
けれど、私はまだその域には達していない。
私はまだ、学生という身分に甘えている。
若さを利用するのと、甘えるのとでは、大きく違う。
自分が情けなかった。
ついこの間、履修が決まった。
私は学科の選択必修で、映像の基礎的な授業を希望したが、残念なことに、授業をとることが出来なかった。とることが出来なかった、というよりかは、辞退したのだが。
にっちもさっちもいかなくなって、格好つけて辞退したが、本当はすごく悔しかった。
友人のパーカーのフードに、顔を隠して泣いた。
その時の思いと、今夜の思いは、よく似ている。
言ってしまえば、醜くも嫉妬しているのだ。
自分が歩んでいない道を他人が歩んでいる事に。
だから、その嫉妬を踏み越えていける道を、
自分で見付けて、踏み締めていかなくては、と思う。
嫉妬のもやもやに押し潰されている暇はない。
目下の任務は、文字通り、現状打破。
こんな痛々しい文章を書いてしまうほどに、
私は、新生活のはじまりの4月にこれほど多方面からどつかれた事を忘れたくない。
自分には、なりふり構わず、
他人には、小指の爪くらい迷惑かける程度に、
全霊で足掻いてみないことには、きっと何もこの手に掠りもしない。